'十勝川'

師走の十勝

今年も残すところ・・・といった今日この頃。秋シーズン行けなかった十勝川。

今年はまだ凍っていないようで、天気、水位もまずまず。ラストチャンスか?

8時過ぎ、水門前に来てみると車1台いない。ああ、やっぱり厳しいのね・・・。

干潮は午後なんでキャスト練習がてら岸際からキャスト・・・、ポツポツ反応。

小アメ4匹釣れたけど、風強くロッドへ躍動感は伝わらない。4匹目にやっと。

流速が上がれば大きいのも寄ってくるかと思ったけど、少しずつ風が強まる。

風裏で昼食、最近お気に入りの「カップ麺+もつ煮込み」、温まりますねぇ。

風はずっと威力を増して、ヘタすればロッドが折れそうな圧力。もう諦めよう。

さて、まだ時間がある。十勝河口橋を渡り、滔々と流れる水を眺める。凍っていない。

東に車を走らせる。海沿いの道から国道に戻る途中で大アタリ。どっちから来る?

晩御飯にはまだ早い時間、アメマス川の河口を見に寄ると、14時で無人。やっぱりそうか。

またまた地形が変わっていて、どこが深いのか良く分からない。

アチコチ投げてダメで、陽が傾きだしたころにポソッと小さなアタリ。参加賞か?

それにしても冬の道東の景色、空気感はやっぱりいいものだ。

早朝、家出たときは雪で三笠から富良野、新得町まで吹雪だった。

気が付けば誰もいない道東の海岸で夕刻、夕陽、夕景。来てよかった。

そんな季節外れの釣り旅1日目の〆はやはたで。今日はチャーシューメン止まり。

この後、釧路の山花温泉「リフレ」で、冷えた体を温める。北見時代の黄金ルート。

さて、今夜はダウンシュラフに包まって、明日の釣りを夢見ることにしようか・・・。

奇跡の1匹?

道東のアメマスがいる河川各所、4月はその河口部が釣り場になるところがほとんどだ。

数日前の雨の増水が残るが、目指す河口はどちらかというと潮の干満で水位が変動する。

増水が気になるが、もう夜のうちから移動してしまっている。さすがに諦め気分の濁り。

透明度20センチ・・・、地形も大きく変わりずっと遠浅。次の釣行のため、観察、偵察。

砂浜を歩いていくと沖でライズ。地形見えないけど恐る恐るウェーディング、これまた遠浅。

さすがにライズ地点はギリギリ、同じ立位置から投射位置を変えながら十数投目でドッカン!

格闘すること数分、何度も水面でゴボゴボやるもんだからフッキングが心配。

近くに寄っても濁りで口元が見えないので、強引に寄せることが出来ない。

魚を上流に寄せると水の抵抗で重いので、一旦上流側に泳がせ、下流に寄せる。

無事、ネットイン!

岸際は砂と泥だらけで困っていたら、一箇所湿原の水が落ち込んでいる場所を発見。

撮影、計測後、濁った川にリリース。濁りのせいか背中のグリーンがやけに鮮やかに見える。

その後、周辺を細かく探ってみたけど、反応やライズ、ボイルも無し。奇跡の1匹だね。

潮が下げ止まったのか流れも緩くなり、地形の状況は何となく分かったので終了とした。

サケ稚魚を追い海に出るには必ずここを通る。浸透圧調整もあるのでスグには出ないはず?

問題はどこに留まるか、だ。それがフライの届く範囲かどうかは、次回の釣行で分かるだろう。

早春の十勝川・おまけ編

遠征最終日(15日)、みんなで相談して大きく場所替えしてアメマスを狙う。

仲間がポツポツと釣って10時過ぎにはマッタリモード。飛行機の時間を考え早めの解散。

私もここで皆とお別れして、昔よく利用した定食屋へ向かう。しかし日曜は定休だった。

どこか途中で温泉でも入ってゆっくり帰ろうと思ったけど、十勝川に近づくにつれヤル気復活!

下流から見ていくと、堤防道を散歩中のお父さん犬に「1匹釣れた?(ワン)」と聞かれた。

お父さん犬を連れたお父さんに「ウグイ釣りか、引っ掛けか?細い竿だな」とアドバイスをいただく。

気を取り直して上流へ向かうと有名ポイントに駐車2台。14時、やはり釣れていないのか?

遠浅ポイント無人、水位も低く水の色もだいぶん回復している。流れも出ているので釣り開始。

1投目で根掛かって木の枝を釣る。2投目、またもや根掛りかと竿を煽ったらいきなり伸された。

3日間での初アタリが強烈なストライク、暴れるシーンを撮りたかったけど、動揺して全然写ってない。

重量感タップリの70オーバー、もちろんこの1匹で心の奥のモヤモヤ感は完全払拭。

同時に先週の雨がもう2,3日前に降ってくれていたらなと重ね重ね残念に感じた。

時間は15時前、下げ潮止まりが17時だけど帰りを考えてあと1時間勝負か?

しかし、その後はひとアタリもなくストップ・フィッシング。奇跡の1匹にモーレツに感謝!

帰り支度をしながら15分くらい川面を眺めていたけど、ライズもボイルも無い。

3月はもう遠征できないけれど、すんなりと諦めがつくほど生命感に乏しい3日間だった。

それにしてもよく歩いた3日間だった。1日目1万歩、2日目1万1千歩、3日目6千歩。

スノーシューだから可能だった十勝川の彷徨い、森を歩くこの周辺で最後の釣り人となった。

広い河畔林を抜けると堤防の上空を北に向かうはくちょうの群れ。

堤防を上がるまで川のほうからは、はくちょうたちの鳴声が聞こえていた。

十勝遠征の最後はインデアンで〆。今日は迷わずインデアンカツを注文。

延長戦で釣ってしまったので、帰りの温泉はさすがに無し。天気は穏やかな3日間だった。

今回の釣り旅、師匠を始め、ご一緒させていただいた皆様ありがとうございました。

またいつかどこかで一緒にロッドを振りましょう!やっぱり釣りってイイね!

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