7月 12th, 2010

北へ

久しぶりの流れ、しかし今日は雨の予報。すでに弱い雨、早い勝負を仕掛ける。
そう考えながらもヒゲナガを模したドライフライを流すが何も無い。もう終わってるか。

雨足は強くなる、ドライフライは諦めてスペイフック#4に巻いたウエットフライを流す。
一投目、ダウンクロスに投げ込み、メンディングを入れたときにタイミング良くフッキング。
一気に対岸まで走り、木の下で連続ジャンプ!おぉ、そんなところで飛ばないで~

40後半のメスを流れに戻し、余韻に浸ることなく次々と下る。雨はさらに強くなる。
もう終わりかなと瀬の下流側でスイングの最後にフッキング、と同時に動かない!?

流れの筋から離れないのでS鱒かと思ったが、手前に寄せた途端スイッチオン!
一抱えもあるゴロタ石の中を縦横無尽に走る、走り、走る。ああ大きいオスだなと直感。

昨年釣った60オーバー以上に重いけど、その時に#6ロッドのポテンシャルを見たので平心。
よりバットを曲げてプレッシャーを掛ける、ヤツは瀬尻を越えて下流へ走ろうとしている。

さすがに次の瀬に乗るとどこまでも行ってしまいそうな重さなのでラインを巻きながら下流へ。
ネットを入れる直前、魚体の幅に一瞬たじろいだが流れも速くなる場所なので慌ててキャッチ。

60には届かなかったが、尾の付け根まで筋肉質で今まで釣ったどの虹鱒よりも重量感があった。
6月の不振を一発で吹き飛ばしてくれた北の本流の虹鱒、久しぶりのウエットフライでの釣果だったこともあり、原点に戻れたような気がした時間だった。

気が付けば土砂降りの本流、増してきた濁りはタイムアウトを告げるには充分な色あい。
来た時と同じようにイタドリのトンネルを抜けるとフライフィッシングを覚えた頃と同じ匂いがした。