奇跡の30分?
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周囲に虫っけが多くなったなと感じたころ、流れの真ん中に何となく気配を感じた。
1匹目の衝撃は予測を超える重量感とスピード感、リールから水しぶきが弾け飛ぶ。
2匹目は少し下流の深瀬で反応、最初の一撃を堪え岸寄りのプールに誘導出来た。
2匹目をリリースした後、太陽が雲に隠れてこの日二度と顔を出すことはなかった。
正味30分だっただろうか、この2匹以外にも魚っけは確かにあったのだけれど・・・。
やがて雲は厚さを増し、最後のポイントから上がる時には小粒の雨が降り出してきた。
それは北の虹鱒シーズンに幕を引くには充分すぎる雨だった。
帰りに士別のよく寄るラーメン屋で夕食。来年もよろしく。