心のホームリバーにて
ドッパーン、ゴフォッッ、と派手に出た大きなニジマス。
居るならココ!という柳の横、ギリギリを何度も流し、諦めかけた時の衝撃。
大きなプールの真ん中で勝負、鱒に柳を見せると猛然と突っ込んでいく。
そうはさせずに柳の方には向かせないようにだけ注意を払う、そして数分後に・・・
ずっと見ていたくなるキレイな魚体、だが陽射しがあるのですぐにお別れしなければ。
水は冷たいので、釣り人の影を利用して酸素を取り込ませる、5分ほどのお付き合い。
次のポイントは背後にブッシュ、深い淵の対岸目掛けてデルタシューティング!
しっかりとターンしたフライが突然、ポッと消えた、ゲームはスタートしていた!
さすがは秋のニジマス、しっかり肥えた魚体はロッドのバットをキリキリと絞り込んだ。
ミディアムファーストのロッドは鱒の動きに機敏に反応、一瞬たりとも緩みを作らない。
ネットを通じて感じる重量感、決して空中に保持しない。
岸まで水中を進むように移動し、撮影を済ませリリース。いつの間にか太陽も隠れていた。
ブリブリと尾を振って即座に深みへ消えた鱒。タイムアップを知らせるように雨が降り出した。